計算方法と根拠
段取り時間とは
J-Net21 では、段取り時間を『ある製品の加工が終わってから次の製品加工に切り替えてスムーズに生産ができるまでの時間』と説明しています。機械を停止して行う作業を内段取り、機械を止めずに機械の外で行う作業を外段取りといい、内段取りは機械の稼働時間を減らします。
このサイトの計算式(独自の前提)
必要な時間=(加工の時間+段取り回数×段取り時間)÷(1−再加工率)、負荷率=必要な時間÷稼働可能時間、生産余力=稼働可能時間−必要な時間です。公的な資料に余力の公式があるわけではなく、本サイトが置いた簡易な前提です。
計算例
稼働可能 160 時間、3,000 個を 1 個 2 分で加工すると 100 時間。段取りを 20 回・1 回 30 分とすると 10 時間。再加工率 0% なら必要な時間は 110 時間、負荷率は 68.8%、余力は 50 時間です。
使っている式
| 名前 | やっていること | 式 |
|---|---|---|
| 加工にかかる時間 | 生産数量×1個あたりの加工時間(分)を 60 で割った時間です。 | procH = qty * unitMin / 60 |
| 段取り替えにかかる時間 | 段取り替えの回数×1回あたりの段取り時間(分)を 60 で割った時間です。 | setupH = setupCount * setupMin / 60 |
| 必要な時間 | 加工と段取りの時間の合計を、(1−再加工率)で割った時間です。再加工の分だけ時間が増えると置いた簡易補正です。 | needH = (procH + setupH) / (1 - rework / 100) |
| 生産余力(結果) | 稼働可能時間から必要な時間を引いた時間です。マイナスは時間が足りないことを表します。 | avail - needH |
| 負荷率(結果) | 必要な時間を稼働可能時間で割った割合です。100% を超えると時間が足りません。 | needH / avail * 100 |
| 必要な時間(結果) | 加工・段取り・再加工を合わせた時間です。 | needH |
| うち段取り替えの時間(結果) | 段取り替えの回数×1回あたりの時間です。 | setupH |
式の記法: + - * / ^(べき乗)、かっこ、min / max / round / ceil / floor / pow / abs / sqrt、if(条件, 真のとき, 偽のとき)。round(x, 桁) は四捨五入、ceil は切り上げ、floor は切り捨てです。
設定値(定数)と出典
この計算では、税率や料金表などの外部の設定値は使っていません。数学的な定義の式だけで計算しています。
入力できる範囲
| 項目 | 範囲 | 初期値 |
|---|---|---|
| 稼働可能時間 | 0.1〜100,000時間 | 160時間 |
| 生産数量 | 0〜10,000,000個 | 3,000個 |
| 1個あたりの加工時間 | 0〜100,000分 | 2分 |
| 段取り替えの回数 | 0〜100,000回 | 20回 |
| 1回あたりの段取り時間 | 0〜100,000分 | 30分 |
| 再加工率 | 0〜90% | 0% |
結果は、同じ条件なら本サイトのどのページでも同じ数字になります(ページの数字も、計算ツールも同じ計算の仕組みで出しています)。
ご利用にあたって
- 概算です。品目ごとの順序・設備の同時使用・人員の制約・故障などは反映していません。実際の計画や納期回答は現場の状況で確認してください。
- 再加工率の補正は簡易な前提です。実際の不良の発生状況に合わせて入力してください。
- 外段取りの時間は含めません。機械を止めずに行える作業は、段取り時間に入れないでください。